プレカット加工とは、木造住宅の柱や梁の継ぎ手、仕口を従来は手工具で加工していたものを機械で行なう技術です。
設計図の情報をコンピューターで読み取り、それを全自動加工機によってミリ単位で切削します。
工作機械には、精緻な匠の技がプログラミングされているので、品質の安定した、精度の高い柱や梁を生産することを可能にしています。
水分を含んだままの木材を加工すると、後で狂いが生じたりするため、木材は厳しい選別の後、十分に乾燥されます。
加工された木材は、腐朽菌やシロアリから守るため、真空加圧式の防腐・防蟻処理が行われます。
最後に、一本ずつ丁寧に検査され、合格した製品だけが出荷されます。
建築現場での加工が不要になり、ノミやノコギリを使わずにすむため、作業が効率良く進みます。
工期の短縮は、建築コストの50%以上を占める、人件費の削減につながります。
また、廃材の排出を抑えることに繋がりますので、廃材の処分や清掃などの負担もなくなり、環境負荷も軽減されます。
このように、プレカット加工は、伝統の匠の技と最新のコンピュータ技術が融合した、高品質で低価格、そして環境にも配慮された建築工法です。
沖縄生まれのダ・アールだから、沖縄の伝統的建築様式を現代風にして継承しました。
その一つがヒンプンです。
ヒンプンとはもともと中国語の屏風(ひんぷん)に由来すると言われる、家の門の内側にある目隠しのことです。
玄関先と外との目隠しを目的とした緩衝帯を設けることで、公私の柔らかな境界線を創り出します。また、沖縄の魔物は角を曲がるのが苦手なため、直進して入ってこないように魔除けの意味もあると言われています。
もう一つがシンボルツリーです。
ダ・アールは内に開かれたコートハウスですが、外界との関係性も重視しています。
街並みに調和したシンボルツリーを植えることで、街並みそのものの価値向上に貢献します。