同じ重さに対する強さを比強度と言います。
右のグラフは、それぞれの材料を引っ張ったり、圧縮したり、曲げたりした時の実験結果です。鉄でさえ、引っ張れば、伸びて切れてしまいます。引っ張り比強度において、木材は鉄に優っています。木材の比強度が、他の材料よりも圧倒的に強いことがわかります。
木材は軽い割には、強い材料で、言い換えると、より少ない材料で強いものをつくることができるのです。
出典:財団法人日本木材備蓄機構、社団法人日本林業技術協会「木をいかす」
木材が強い理由は、木材が中空のパイプのような細胞が無数に集まってできたハニカム構造だからです。ハニカム構造は、はちの巣のように少ない材料(つまり軽い)で強度を強くできる構造であることが知られています。
飛行機の翼の断面やダンボール紙の断面もハニカム構造になっています。木材は軽くて強い自然素材なのです。
<図>木材の断面を電子顕微鏡で見ると細い管のような細胞がたくさん見られる(ハニカム構造)
屋根材はガリバリウム鋼板を使用しています。
ガリバリウム鋼板とは、1972年にアメリカで開発された新しい金属素材で、アルミニウムと亜鉛の特徴を併せ持ち、一般的な住宅材よりも「耐久性・耐食性に優れている」「サビに強い」といった特徴があります。
基本的に特別なメンテナンスは必要ありませんので、手間いらずです。
また、一般的な鋼材に比べて丈夫な素材ですので、地震などの災害時で何らかの被害があった場合でも壊れにくい、割れにくいといった特徴があります。
一般的な鋼板に比べると価格は若干高めになりますが、丈夫で長持ちするといった特徴がありますので、長期的な面から見ると安価だといえます。
台風の多い沖縄で生まれたW>R(ダ・アール)は、壁も柱も台風に耐えうる規格となっています。
ベタ基礎は、面で建物を支えるため、地震や台風などの衝撃を効果的に逃し、さらに不同沈下を起こしにくい構造です。
建物は凸凹のない四角形がもっとも強い形とされており、W>R(ダ・アール)は見ての通りシンプルな四角形のフォルムです。
建物にかかる力の強さは重さに比例します。木造のW>R(ダ・アール)はとても軽く、コンクリートの数分の1の重さです。
W>R(ダ・アール)は、シロアリ対策をここまでやりました。
火災時に木造住宅は燃焼速度が遅いことで、建物倒壊までの時間を確保します。
木材は、火災時にまず表面が燃焼し炭化します。
すると炭化した表面が保護膜となり酸素を遮断してしまいますので一層燃えにくくなります。
もともと熱伝達率は鉄の300分の1、コンクリートの10分の1と低いので、熱による強度低下は殆どありません。
木の強度低下は炭化した部分のみ強度低下となります。
W>R(ダ・アール)は外観からの印象とは違い、実はコートに面した部分はほとんどが大きな窓です。万が一火事が起きてた場合でも・・・
■1階にいる人は玄関、もしくは玄関の反対側に位置する勝手口から外へ出られます。
■2階にいる人は窓からコートに飛び降りれば同じように外へ出られますし、屋根や梁をつたってそのまま外へ出ることができます。
屋根のガリバリウム鋼板は、アルミニウムが持つ耐食性、耐熱性、加工性の特性と亜鉛の持つ耐久性を両方兼ねた強い素材です。
外壁の窯業系(ようぎょうけい)サイディングは耐候性と防汚性が高く、県外では新築戸建の7割に採用されています。